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「ただ今~」
「はぁ、疲れた……」
家に帰ってくるなり水留は靴を脱いで玄関で寝転がる。
荷物運ぶ気無いだろ。
「あ~何でアイツが誠吾ん家の近所にいやがんだよ……」
「そもそもの話だけどさ、寄川って一緒のクラスなのか?」
「あぁ、入学式の時にアイツと知り合ってな。最初は普通な奴だと思ったさ。けど、誠吾と知り合った前日から本性を現しやがったんだ」
成る程。
だが、何でまた水留なんかを?
「アイツは水留以外にも狙ってる奴とかいるのか?」
「それが何故か私だけなんだ。私以外にはただの厨二野郎なだけでレズ要素が一切無いんだよな」
それはまた奇妙な話だな。
よし、大体の事は分かったしそろそろ昼飯作るか。
「成る程な、大体分かったしそろそろ昼飯作ろうぜ」
「うぃ~」
やる気の無い返事をしながら水留は起き上がる。
「よっと、さぁてチャッチャと作るぜ!」
リビングへの扉を開けて中に入る水留。
だが、入ってすぐに水留が動きを止める。
ん、どうしたんだ?
水留の横からヒョイと顔を出すと水留が固まった理由が分かった。
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