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「ふむ、今日のつづみんは少しおかしいな。ま、そんなつづみんも私はウェルカムだが」
「いや、頼むから自重してくれ」
水留は手を合わせて懇願する。
「水留、昼飯――」
「黙れ野館、今は私と話しているのだよ」
――作ろうぜ、と言いかけた時に寄川が俺の言葉を遮りやがった。
何て奴だ……。
「あ、誠吾そうだったな。昼ご飯を作らなければ。悪いな朝見、今お前の相手をしてる暇は無いんだ」
「なん……だと……私の嫁が寝取られた……?」
いや、寝取ってないから。
「ショック!アンビリーバボー!」
頭を抱えて落ち込む寄川を見て水留はふぅ、と息を吐く。
「よし、朝見を無視して今のうちに作るぜ」
「あ、ああ」
しかし、これで良いのだろうか?
台所に俺と水留が立ち、パッパと手際よくラーメンを作り始める。
麺とスープはセットで売られている市販のもの。
二食入りを三つ買ったのと、葱や紅生姜、もやしにチャーシュー、メンマを購入した。
因みに味は醤油。
味噌と豚骨はキリカが嫌がると思い、却下した。
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