1543人が本棚に入れています
本棚に追加
そもそも、アイツらは俺にしかしない。
俺を弄るという理由で自らの身体を晒すような変態集団。
それが『ぶっと部』なのだから。
あ、俺は変態じゃない。
アイツらみたいにどこでもかんでも服を脱いだりしないし、下ネタだって言わない。
……はず。
アイツらといると時々自信が無くなる。
もしかしてアイツらは俺を男とは思っていないのだろうか?
「誠吾、何だか知らんが顔が疲れてるぞ。それにさっき何であんな大声を出してたんだ?」
リビングに戻れば水留が心配そうな顔をして尋ねてきた。
……水留が一番話しやすいしマトモだ。
「部屋で脱衣ゲームしていた……」
「だつっ!?ここは誠吾の家なのによくそんな破廉恥な事を出来るな……」
頬を紅く染め、あらぬ方向を向きながらブツブツ文句を言う。
水留はそういうのは苦手なんだな。
良かった――。
「クソッ、楽しそうな事しやがって……」
…………ん?
あの、水留さん?
今何て言いました?
「水留……今、何て言った?」
「ん、何も?気のせいだろ?」
「そ、そっか……」
「おぅ」
気のせいか?
……気のせい、だよな。
最初のコメントを投稿しよう!