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「んっ、ん~!もうこんな時間ですか……」
雅さんが伸びをしながら時計を見て言った。
やり始めてから大分時間が経過しており、晩飯時の時間になっていた。
「おい雅、今日はもう終わりにしてご飯食わねぇか?腹が減っちまって勉強どころじゃねぇんだ」
「……そうですね。今日はこれ位にしてご飯にしましょうか」
パンと両手を合わせてお開きにする。
ふぅ、疲れた。
「も、もうダメ……」
主にキリカに教えていたからだが。
けど、キリカは英語が苦手だとか言いながらも飲み込みが早く、しばらく教えていたら自分で解ける位になっていた。
ハナっからダメだろうと予想していたのを見事に裏切ってくれて良かったなと思う。
一から教えても分からなかったら手の施しようがないからな。
「よく頑張ったなキリカ」
「せーちゃんが手取り足取り、エロく嫌らしく教えてくれたからね!」
コイツ……余計な言葉を付け足しやがって……。
だが、こっちにも手はある。
「頭撫でようかと一瞬悩んだが余計な一言があったから辞めよう」
「冗談!冗談だから!せーちゃんはエロくも嫌らしくもないから!」
勝った。
あっさり勝った。
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