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「――何か言いたい事は?」
『やりすぎました。反省しています』
あれから二時間後、俺が目を覚ましたと同時に彼女達はまた絡んできた。
流石の俺も我慢の限界を越えてしまったので三人を無理矢理正座させ、軽く説教した。
しかし、それでは全く反省の色が見えなかったので仕方なく阿修羅様を降臨。
俺の阿修羅様が降臨した瞬間、ふざけていた三人がビビって固まる。
それからは真剣に俺の説教を喰らい、十分に反省したみたいだった。
「せーちゃんゴメンね。僕、あそこまでやるつもりはなかったんだ!」
手を合わせて申し訳なさそうにキリカが謝る。
「じゃあ止めろよ……」
阿修羅フェイスに切り換えて言うとキリカが「ヒッ!?」と怯える。
「はぁ、今度から気をつけてくれたら良いから」
「ありがとう……やっぱりせーちゃんは僕の婿だね」
誰がいつ婿になったんだよ?
俺はなった記憶はないぞ。
「良いですねぇ、私も誠吾くんを婿に――」
「張本人、一番反省すべきですよね?」
「……ですよね」
この人は一番反省すべきなのに緩い雰囲気を出しているよなぁ。
困った人だ。
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