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「オイ誠吾、お前との買い物は『たかが』レベルでは済まされない。戦争でもあるのを知らねぇのか?」
「戦争!?何で俺との買い物が戦争!?」
「いや、お前との買い物が戦争ではない。誰がお前と買い物に行くかが戦争だ!」
「いやいやいや!?戦争にすんなよ!」
「そうですよ、水留ちゃん。ここで戦争をするのは良くないですよ」
雅さん……!
まさか救世主となってくれるのか!?
「するならするで人がいない場所でやらないと」
「場所の問題でもねぇよ!」
期待した俺がバカだった。
「おい野館、一つ気になる事がある」
横から寄川が声を掛けて来る。
「何だよ?」
「仮にファミレスに行くとしてもお前の隣を巡ってコイツらが勝負しだすぞ?」
…………あ。
ダメじゃん。
結局、ファミレス行きは決まったのだが、俺の隣を賭けてのじゃんけんが長引いた。
最終的には雅さんとキリカが勝って隣でニヤニヤしながら食べていたのを容易に思い出せる。
「エヘヘヘヘ……」
「フフッ……」
……こんな風に。
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