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「どうしたんだお兄ちゃん?頭なんか抱えて」
「あ、いや……別に……」
いけね、我を忘れてツッコミフェスティバル状態になってたわ。
「それよりお兄ちゃん、どこか行くのか?」
「あ、あぁ、朝飯買いに……」
「ご飯か!私も買いに行きたい!」
えー……?
マジですか?
「なぁ、連れてってよー!お菓子は十個までにするからさ~!」
「多いわ!せめて一個にしろよ!」
「んじゃあ、一個にするから連れてってよ~」
「えー……」
この水留(?)に言うのは可哀相だけどさ、言わせてくれ。
非常に面倒臭ぇ。
あの水留は謙虚さがあってまだマシだったのに今のコイツは我が儘全開だ。
まるであの三人にエロという名の毒素を抜いた状態だ。
「お願い、お兄ちゃん。大人しくするからさ」
両手を組んで、頭を斜めにして懇願するロリ水留。
……子供め。
「……仕方ねぇな」
「やったぞ!ありがとう、お兄ちゃん!」
パタパタと駆けてきて、俺の腰に抱き着く水留。
ダボダボな服を着ているのを忘れていたのか、抱き着いた瞬間、肩から服がズレた。
「おっと」
それに気付いたロリ水留は一旦抱き着くのを止めて、離れる。
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