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「いやぁ、暖かいですね♪」
「………………」
「昨日までは雑魚寝でしたから窮屈でしたけど、今日は広々と使えて気持ち良いです」
「………………」
「どうしたんですか、誠吾くん?そっぽ向いて」
「……何故俺のベッドに?」
この人、さっき部屋から出ていったのだが、何故か自分の枕を持って俺の隣に平然と寝転んでいる。
出来る限り意識しないように背を向けているのだが、隣にいると思うとやはり意識してしまう。
これが男の性……なのか?
「バカげた解答をくれた誠吾くんへのお礼です」
「お礼?」
「えぇ、その汚れに汚れた性欲の発散をしてもよろしいですよ?」
「しないしませんしてたまるか」
「そうですか。ムラムラしたら好きに犯してくださいね」
「……雅さん、少し落ち着きましょうか」
この人、恐らくキリカに何かを言われ、それをイタズラ半分で楽しんでやがる。
もう、どうでも良くなってきた。
どうせ寝かせてくれないだろうし。
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