いち、初めての出会い。彼女達は既に残念だった。

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入学式からしばらく経ったある週。 桜も大分散って緑色が増え始めた頃だった。 この頃は新入生に対しての部活勧誘の時期もあり、上級生はより多くの部員確保に必死になっている。 知り合いやクラスの奴らはそれぞれが希望の部へ入部していく。 そんな中俺はまだ部活をするか悩んでいた。 ここ、萩原学園は部活動が盛んで、数多くの部が優勝したり入賞している。 ただ、その分練習量は相当なものらしい。 俺はそれが嫌で入部するか悩んでいるのだ。 だからと言って帰宅部になるのは嫌である。 ここの帰宅部率は僅か数%。 ほとんどの生徒が部活参加者なので放課後に連む相手が欲しい俺としては部活動参加が必須なのだ。 「楽な部活は無いものか……」 俺はそんな部活を探していた。 そんなある日の放課後。 この学校のルールである四月まで有効の体験入部をして帰ろうかとしていた時だった。 四月中は体験入部と言えばどんな部活でも練習に参加出来る。 これを使えば色んな部活に参加出来るのだ。 今日は茶道部に参加したのだが、ここでは上手くいきそうにないと思っていた。
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