いち、初めての出会い。彼女達は既に残念だった。

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さて、明日はどこをあたるか……。 そんな事を考えながら靴箱を開けて靴を取ろうとした時、クシャという音がした。 ……何だ? 靴とは思えない音がしたので靴箱の中を見るとそこには、 『果たし状』 ………………。 オーケイ、落ち着こうじゃないか。 もしかしたら俺の隣の奴に入れる筈がうっかり間違ったってケースだってあるさ。 隣の奴には失礼だけど中身をじっくり見ようじゃないか。 果たし状を開け文面を読み始める。 「野館誠吾くんへ……」 俺だった……。 完全に俺だった……。 何で? 俺、何かしたか? ……読めば分かるか。 そこには綺麗な字でこう綴られていた。 『初めまして、私はあなたに惚れました。殺されたくなかったら『旧生徒会室』にマッハで来なさい』 ………………。 果たし状じゃねぇえええええええええ!! 何これ!? 愛の告白かつ脅迫の手紙じゃねぇか! よくこんなふざけた手紙を俺の靴箱にブチ込んだな! ……ん? 手紙をよく見ると隅っこに小さく何かが書かれている。 『ぶっと部より』 ……そんなダジャレみたいな名前の部活あったか? 色々と部活を見て回ったりしてたけどそんな部聞いた事ないな。
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