いち、初めての出会い。彼女達は既に残念だった。

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『旧生徒会室』の前までやってきたのだが、昨日と比べてやけに騒がしい。 「おい、さっさと着替えろよ!ソイツがもうすぐ来るんだろ!?」 「つづみは五月蝿いワン。つづみも着替えればどうって事はないワン」 「うわ、止めろ!制服返せ!」 「やなこたワ~ン」 「ねぇねぇみやちゃん!これどうかな!?」 「完璧ですね。それで野館くんは釘付けですよ」 ………………。 中で何が起こっているんだ? 着替えるやら制服返せとか聞いてはならんような言葉が聞こえたんだが……。 取り敢えず入っていいか聞いてみるか。 ゴンゴンとノックして尋ねる。 「住良木さん、野館ですけど……」 「あ、はい、どうぞ~!」 あれ、入っていいの? なら入るか。 「なっ、オイ待て!まだ制服返し――」 ガチャ 「住良木さん、お待たせしま……した……」 扉を開けた先の光景はミステリアスかつビューティフルな光景だった。 下着姿になって制服とは別の服に着替えようとしている住良木さんに、制服のブレザーとシャツを盗まれて追い掛ける赤髪の少女、その制服らしき服をパクって逃げている銀髪獣耳少女、極めつけに――。 馬のマスクを被った……女の子?
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