いち、初めての出会い。彼女達は既に残念だった。

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……えと。 「あ、君がせーちゃん?」 馬マスクが話し掛けてきた。 せーちゃん? もしかして俺の事か? 「あ、うん、そうだけど……」 「なら入った入った!さぁさぁ!」 馬マスクに後ろに回り込まれ、扉を閉めてから俺を中に入れようと背中を押す。 え、何? 俺、どうしたら良いの? 俺が困惑していると扉からガチャリ――え? 慌てて振り返ると獣耳少女がニヤニヤしながら鍵を掛けていた……ってオイコラァアアアアアア!! 「お前、何鍵閉めてんだよ!?」 「え?お前の慌てっぷりを拝見する為に決まってるワン」 「すんごいタチ悪いなそれ!?」 「そんな事より良いのかワン?一人噴火しそうな奴がいるワン」 「……噴火?」 噴火って何が噴火すんだよ? ここには何故か下着姿の住良木さんに上半身だけ下着姿のブチ切れ寸前の赤が……。 まさか噴火って……。 俺は恐る恐る、機械のようにギギギと赤髪少女を見る。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!! 「覚悟、出来てんだろうなぁ?」 バキバキと手を鳴らしながら少女は笑っている。 しかし、そこからは怒気が大量に溢れ出ていた。 し、死ぬ……。
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