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「――という訳なの……」
「成る程ね……」
俺を『ぶっと部』とやらに入部させようとした理由。
それはさっきまでの会話は全てウソで、真実は『野館誠吾ハーレム計画』という名の壮絶に下らない計画のようだ。
その計画の概要はこうである。
まずは脅迫文でここにおびき寄せる。
やって来たら脅迫文とは裏腹に優しく接待。
そこで同じ『異能』を持った奴同士という事で親密度を高める。
充分に高まったら活動内容を告げる。
それを聞いた俺は反対する。
しかし、そこを何とかして説得させ俺を入部。
奇妙に思いながらも四人のエロゲ的シチュエーション攻撃でメロメロに。
知らぬ間に俺は相思相愛のハーレムを形成。
……以上だ。
何と言うかその……。
色々と酷すぎる。
ほとんど計画通りに動いてないし、戻っても話は脱線、終いには口を滑らせて俺にバレるという某喜劇でもあまり使わないようなオチだ。
しかも何とかして説得する際に計画内容を結構バラシていたからそれ云々の問題ではない。
あとで無理矢理冗談と付け足したが、内容のレベルが酷すぎるから冗談という前にある程度予測出来てしまう。
それをやろうとしていたコイツらって……。
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