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中に入って三階に上がり、『旧生徒会室』の扉を開ける。
「ちわ~す、いやぁクソ暑いクソあ……」
ゴトンと背負ってきた鞄が肩からズレ落ちた。
「あ、誠吾くん。おはようございます」
微笑みながらご丁寧な挨拶をする彼女の名前は住良木雅(すめらぎみやび)という。
彼女は名前の雅の通り、太もも辺りまであるストレートロングの髪を持ち、整った顔立ち、百六十と女の子の中でも高い身長、人以上に豊かに育った胸が外見の特徴だ。
そのスタイルだけで何人の男が落ちたか。
噂では百以上とか……。
そんな彼女はのんびりした性格でおまけに羞恥心なんて言葉を知らない。
つまり、裸や下着姿を見られても全然気にしないって事だ。
そして俺が途中で言葉が詰まった理由。
まさしく今、そうだったからだ。
高校生にしては大人びた黒の下着をつけている。
しかも今からブラに手を掛けようとしている時だった。
「お、おまっ!?す、すすすすみませんでしたぁあああああああああああ!!」
ダッシュで廊下に出て、扉をマッハで閉める。
中では、
「別に出て行かなくても問題無いのですけどねぇ」
と呑気に言っていた。
「いや、あなたは少し羞恥心を持ちましょうよ!!」
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