いち、初めての出会い。彼女達は既に残念だった。

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あの紙、どっかで見た事あるような……。 どこだったかな? つい最近だったような気がするんだよな。 「この紙、覚えてますか?」 「……いえ」 「ならば読み上げますね」 うむ、読み上げてもらわねば俺もサッパリだな。 ……待て。 待て待て待て待て。 今、あの紙が俺にとって物凄くヤバい物だった気がするぞ。 確かアレは……。 「メガブラストインパクト、サテライトキャノン、ハイパーソニックシュートにメテオインパクト……ボルケーノキャノンに――」 「お願いだから止めてぇええええええええええええええええええ!!それだけはダメなんだぁあああああああああああああああああ!!」 この中二病全開の技の名前は数年前、俺がゲームでのオリジナル必殺技を考えてそのままどっかにやった紙だった。 てか何でそんなん持ってるの!? ゴミ箱に入れたような気がするんだけど!? 「うわぁ……痛々しいな」 「お願いだからそんな目で見ないで!俺の黒歴史なんだよ!」 ドン引きな水留に土下座しながら頼み込む俺。 タイトルをつけるなら『幼女に土下座する高校生』だ。 「じゃあ『ぶっと部』に入りましょう」 「結局脅迫じゃねーか!」
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