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「確かにな……じゃあ表向きの理由が必要になるな」
「いや、他の部を潰すって書いても良いと思うワン」
この銀髪バカか?
そんなん書いたら即返却だろ。
「おいお前、今バカだとか思っただろワン?」
「当たり前だ」
「それがイケるんだワン」
チッチッチと指を振って自慢げに答える。
腹が立つが我慢して理由を聞く。
「何でだよ?」
「今年の生徒会長、面白い事が大好きな人らしく、こんなフザけた部活でも承認するとかいう噂を聞いたワン」
……そんな生徒会長で大丈夫かよ?
「ならそう書くか」
と、水留が紙に本当に書きやがった。
……この学校、おかしいだろ。
「よしっ、書けた!」
「じゃ、みんなで乗り込みに行きますか」
へ、乗り込み?
「どこにですか?」
「勿論、生徒会室にですよ」
……マジか。
俺が青ざめた顔をしているとキリカちゃんが、
「せーちゃん行こっ!」
と、言って腕に絡み付く。
またもやふよんとふかふかな胸が押し付けられる。
「――ッ、あ、あのさキリカちゃん、引っ付くの止めて欲しいんだけど……」
「キリカちゃん……か、うん、キリカで良いよ」
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