いち、初めての出会い。彼女達は既に残念だった。

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まずは住良木さん、住良木雅という。 好きな事は読書。 眼鏡を掛けて難しい本を読んでいるのが容易に想像出来る。 次に水留、岡嶋水留というようだ。 小学生並の身長で俺とは随分差がある。 好きな事は勝負。 ……熱苦しい。 次はキリカちゃん、フルネームは樟葉キリカ。 好きなものは俺。 この子、可愛いんだけどマジ怖いわ。 将来ストーカーになりそう。 最後に銀髪、一森一菜。 あだ名はワン子というらしく、みんながそう呼んでいる。 こんな感じだ。 因みに全員が名前で呼べと言い出した。 拒否すれば黒歴史を読まれるのは目に見えていたので諦めて名前で呼ぶ事を了承した。 みんなはと言えば、俺の事は名前やあだ名で呼ぶらしい。 もう、勝手にしてくれ……。 自己紹介も終わった頃には生徒会室前に着いた。 俺達の部室と同レベル、もしくはそれ以上の扉がそこに佇んでいる。 夕焼けに染まる扉はまるでラスボス前の最後の扉みたいな雰囲気を醸し出しているように見えた。 「どうする?アレで攻めるか?」 ……攻める? 「そうですね、攻めますか」 「オーケイ、なら下がっていろよ!」
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