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如月会長は怒っている様子もなく、生徒会室の中へ入れようとする。
ワン子が言ってた事は本当なのか?
いや、そうだとしても扉をブッ潰し、それが自分に当たりそうになったのだから怒っていてもおかしくはないぞ。
「どうしました誠吾くん?入りますよ?」
「え、あっ、はい……」
不意に雅さんに呼ばれ、ビックリしてしまった。
そういや雅さんって如月会長と言葉遣いが一緒だな。
「さて、ようこそ生徒会へ。それでは部活申請の紙を提出して下さい」
『ぶっと部』にあるのと同じ豪華な生徒会長席に座って机上で腕を組んでいる。
一方、何故か不機嫌そうな顔をしている雅さんはその紙を提出する。
「――こちらです」
「確かに、頂戴致しました。確認しますね」
そう言って紙を確認する如月会長。
読んでいる途中、何度か「おや」とか「ふむ」等の声を漏らす。
一通り読み終えたのか、紙を机に置いてこちらに問い掛ける。
「……ぶっと部、ですか。変わった名前の部ですね。それとこの活動内容、これが申請されると思っているのですか?」
……やっぱり。
こんな無茶苦茶な部活が許可されるはずがないのは目に見えていたからな。
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