いち、初めての出会い。彼女達は既に残念だった。

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その後も彼女は言葉を続ける。 しかし、それはこの展開からは予想もしていなかった言葉だった。 「ま、私は大賛成ですけどね」 ……え? え、それってどういう……。 「つまり、会長は何が言いたいの?」 「私は大賛成なのであなた方の部を承認します。ただ、このまま学校には出せないので私が改竄しておきます」 「……マジですか?」 「マジですよ。去年も生徒会長やりながらバカな事を散々やりましたからね。それを今年は他人がやってくれるとなると今から楽しみで仕方ありませんよ」 こ、この人他人とはズレた思考しているな。 まるで四人みたいだ。 「会長、承認するのは解ったけどどこを改竄するんだ?」 水留がそう問う。 「全部ですよ。表向きには『クソゲー研究部』で『クソゲーをひたすらにやるという』活動内容にしておきますね」 「あの、それも通らない気がするんですけど……」 『ぶっと部』より幾分かマシだけどそれでも酷かった。 クソゲーって……何でクソゲーオンリーなんだ? 「それは既に『ゲーム研究部』が存在しているからですよ」 成る程な……ってアレ? 俺、口に出していたか?
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