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「フフッ、誠吾くんってこういうの弱すぎですね」
「あのですね……弱いとかじゃないんですよ。雅さんは恥ずかしくないんですか?」
「はい、ちっとも恥ずかしくないですよ?」
……この人やっぱダメだわ。
「……取り敢えず、さっさと服着て下さいよ?」
それを伝えるが、中から返事はなかった。
……一体何を考えてんだ?
扉にもたれ掛かっているといつ雅さんが開けるか分からないので横にズレて座り込む。
すると、目の前に――。
「相変わらずせーごは大変だなワン」
「そう思うならお前も俺で遊ぶな」
窓際で彼女は前屈みになって俺を見詰める。
前屈みになっている事で彼女の平均的な胸もえらく強調されているように見えてしまう。
「――ッ」
俺は彼女から視線を外す。
彼女は俺の行動に対して不思議そうにする。
「なんだせーご、どうしたんだワン?」
「あっ、いや、何でも……」
コイツ、気付いてないのか?
お願いだから気付いてくれ!
「……変な奴ワン」
気付かなかった。
……ワン子の鈍感め。
「アタシは先に入ってるけどせーごはどうするワン?」
「……後で入る。今、雅さんが服脱いでたから」![image=450659528.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/450659528.jpg?width=800&format=jpg)
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