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「おい誠吾、そんな雌豚無視してゲームしようぜ!」
横から水留がゲームに誘って来る。
水留は熱血だの情熱、本気といった熱苦しい言葉が大好きなようだ。
そういうのが大好きとなると、勿論ジャンルは格ゲーになる。
「ちょっとツルペタ、せーちゃんと僕がイチャイチャラブラブしてんだけど?」
「ハン、その誠吾が嫌がっているのが見えねぇのか?」
そしてこの二人、何故か仲が悪い。
犬猿の仲以上に悪く、俺が関わると一触即発になるのだ。
「貧乳は黙ってくれないかな?せーちゃんが嫌がる訳ないじゃん」
「黙れ巨乳が。今からそんなだと近々重力に負けるぞ?」
コイツらの喧嘩にはある特徴がある。
それは何故かいつも喧嘩の方向が最終的に胸のサイズへと行き着いてしまう。
今みたいに俺の取り合いから胸へと変わるのだ。
「……やるかいっ?」
「上等だこの野郎」
二人は一気にヒートアップし、取っ組み合いを始める。
……いつになったらこの二人が仲良くなる日は来るのだろうか。
いや、そもそもなる日なんてあるのだろうか。
永遠になさそうだからどうにかしないとな……。
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