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ガタガタと身体の震えを抑えながら話を続ける。
「そ、そそそそそそそ、それは聞き捨てならないですなぁ!?」
「……せーご、震えすぎワン」
カタログを見ていたワン子が、近付いてきて話に加わる。
「だ、だってこ、ここここここここここれから私生活丸裸にされるかもしれないんだぜ!?」
「だろうなワン」
「助けろよ!」
「残念だけどそれは無駄だからやんないワン」
「何でだよ!?」
「仮に、それを阻止したとしても新たな手段で攻めるはずだから無駄ワン」
そ、そんな……。
これから腹括って監視生活に耐えろと?
そりゃないぜ……。
肩をガックシ落として落ち込んでいると、雅さんが俺の肩をポンポンと叩きながら告げる。
「仕方ないですよ。キリカちゃんを助けた時からこうなる事は決まっていたのですから」
「確定なの!?」
「えぇ、キリカちゃんは有言実行者ですから」
……キリカ、お前タチ悪いなぁ。
スヤスヤと気持ち良さそうに眠るキリカを見ているとそんな事をしそうな顔にはとても見えない。
確かに変態ではあるが、そこまでやるような子には見えないんだよなぁ。
「エヘヘ……せーちゃんのパンツゲット……エヘヘヘへ……」
前言撤回。
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