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寝言でこれだ、下手すりゃやりかねん。
「……寝てても変態だな」
さっきまでゲームをしていた水留がそれを止めて話に参加する。
「ゲーム、飽きたのか?」
「あぁ、どうも戦術が上手くいかなくてな。一旦休憩だ」
戦術って事は格ゲー系統か。
水留らしいジャンルのゲームだな。
「はぁ、それより誠吾、リアルファイトしねぇか?」
「突然だなオイ!」
「私はそんな突然に言わねぇぞ?ゲームにムシャクシャしたからリアルファイトに誘ってるんだ」
「それ、ただの八つ当たりじゃねぇか!」
「八つ当たりじゃねぇよ、ちゃんと誘ってるんだからさ」
「確かにそうだけどやったら俺がボコボコにされる!」
「よしっ、じゃあやるぞ」
「誰がいつ承認した!?してすらねぇのに!」
「……お前、ノリ悪いな」
「悪かったねぇええええええええええええええ!!」
もう、なんだか色々と疲れた。
俺は膝の上のキリカを起こさないようにしながら足を組む。
「はぁ、誰かリアルファイトしてくれる相手いねぇかなぁ?」
「水留ちゃん、いつか来ますよ。今は鍛練あるのみです」
優雅にお茶を飲みながら雅さんは答える。
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