1543人が本棚に入れています
本棚に追加
その後も副会長と水留の口喧嘩はエスカレートしていったので神酒さんが副会長をタッタと返した。
副会長が部屋を出る前に、
「お前みたいなチビに負けるかバーカ!」
と、言い残していった。
副会長はかなりのガキだった。
「さて、あのバカを追い返したのでようやくマトモな説明が出来るわ」
胸ポケットにあった眼鏡をかけ、一枚の紙を読み上げていく。
「生徒会VSぶっと部のドッジボール対決だけど、ルールはシンプルに相手を先に全滅させた方が勝ち。これで良いわね?」
「おぅ!問題無いぜ!」
「質問なんですが」
と、雅さんが挙手する。
「何?」
「死んだ人間は外野行きですか?」
「えぇ、そうよ」
「じゃあ、その死んだ人間が外野から内野を当てれば復活はしますか?」
「しないわ。基本的に当てられたら外野で殺す。だから強力な選手が当てられたら戦力的に大打撃になるわね」
……成る程。
つまり、水留がメインの俺達のチームは水留が当てられたら負けたも同然って訳か。
「他に質問は?」
「最初から外野の人はどうなるんだワン?」
「誰かが当てられたら自動的に内野へ参戦するわ」
最初のコメントを投稿しよう!