に、せーちゃんコイツら誰?

19/47
前へ
/200ページ
次へ
「……ゴホン!」 咳ばらいをし、注意をこちらに向けようとする雅さん。 ヤベ、軽く怒ってらっしゃる……。 「話を戻しますが、この条件、人によってはこう捉える事も可能です。『人なら誰でも良い』と」 「……つまり、人ならぴーぴー泣く赤ちゃんや死にかけの老人でも良いって事かワン?」 「そういう事です」 成る程、そういうセコい捉え方もあるのか。 生徒会もまさかこんな捻くれた発想をするとは思わないだろうな。 俺だって思い付かなかったんだし。 更に雅さんが続けて話す。 「そこからの派生ですが、『人なら誰でも良い』。これをもっと深く掘り下げると『自分が人と思い込んでいる動物なら誰でも良い』という事になりませんか?」 『なるなる!』 「ならねぇよ!」 それが通用するなら何でもアリじゃねぇか! ゴリラを連れて来ようが、ライオンを連れて来ようが自由になっちまうだろ! 「誠吾くんは何か不満がありそうですね?」 「不満しかないですよ!仮にジジィやガキをメンバーに投入するのはアリだとしても動物はどう考えてもナシでしょ!」 「そこは論破したもん勝ちですよ」 「論破しないで下さい!」
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1543人が本棚に入れています
本棚に追加