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「……ゴホン!」
咳ばらいをし、注意をこちらに向けようとする雅さん。
ヤベ、軽く怒ってらっしゃる……。
「話を戻しますが、この条件、人によってはこう捉える事も可能です。『人なら誰でも良い』と」
「……つまり、人ならぴーぴー泣く赤ちゃんや死にかけの老人でも良いって事かワン?」
「そういう事です」
成る程、そういうセコい捉え方もあるのか。
生徒会もまさかこんな捻くれた発想をするとは思わないだろうな。
俺だって思い付かなかったんだし。
更に雅さんが続けて話す。
「そこからの派生ですが、『人なら誰でも良い』。これをもっと深く掘り下げると『自分が人と思い込んでいる動物なら誰でも良い』という事になりませんか?」
『なるなる!』
「ならねぇよ!」
それが通用するなら何でもアリじゃねぇか!
ゴリラを連れて来ようが、ライオンを連れて来ようが自由になっちまうだろ!
「誠吾くんは何か不満がありそうですね?」
「不満しかないですよ!仮にジジィやガキをメンバーに投入するのはアリだとしても動物はどう考えてもナシでしょ!」
「そこは論破したもん勝ちですよ」
「論破しないで下さい!」
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