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それから会話はあまり進まず、ただただ時間だけが過ぎていくだっけだった。
あんな話を聞いたもんだからここにいるのも気まずくなっている。
〈……何か話題プリーズ〉
あまりにも喋らねぇから痺れを切らして向こうから話題提供求められちまったよ……。
何か話題になるようなもの……。
「嵯峨根さんは何か部活をやっているのか?」
〈やっていない。そういうのだてくんは『ぶっと部』だっけ?何をする部活なの?〉
お、これは良い感じに繋がりそうだ。
このまま上手く続けよう 。
「『ぶっと部』ってのは言わば天災みたいな存在で、突然現れては色々邪魔したりする変な部活……らしい」
〈らしいって?〉
「実際まだ活動してないんだよね。作っただけでダラダラと過ごしているだけなんだ」
〈成る程、だから副会長はのだてくんが暴れる前に潰そうとしているのね〉
「……どちらかと言えば俺は被害者なんだけどね」
〈被害者?〉
「他のメンバーに無理矢理入部させられてソイツらの暴走を抑制しているんだけどね……」
アイツらが暴走してハチャメチャな事をしているのが容易に想像出来るのが恐い……。
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