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つい最近の話だが、キリカが真剣な話があるからついて来てと言って俺は屋上まで連れて来させられた。
屋上のドア前でキリカに隠れていてと言われ、俺は扉の前に隠れさせられた。
僅かに開いている扉から覗くと、そこに見知らぬ男数名が足元を震わせながらキリカの方を向いて立っていたのだ。
一体何なのだろうと思いながら様子を見ていると、
「くっ、樟葉さん!ずっと好きでした!俺と付き合って下さい!」
「自分こそ樟葉さんにピッタリだと思います!だから、お願いします!」
「お願いします!」
……あぁ、告白か。
……ん?
ちょっと待て。
何でアイツは俺まで連れて来たんだ?
そんな疑問を抱いていると扉が開く。
誰かと思えばキリカだった。
「せーちゃん、来て」
「え?」
「良いから早くっ!」
キリカに手を繋がれそのまま屋上に出る。
ちょ、何で俺が?
訳が分からないままさっきの数名の男の前まで連れて来させられた。
そして、キリカは繋いでいた手を絡め、抱き着く形になる。
「ちょっ……!?」
俺が焦っているとキリカはとんでもない台詞を吐いたのだった。
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