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「おい」
俺は隣にいたワン子に耳打ちをする。
「何だワン?」
「あと二人足りねぇぞ」
「あぁ……それかワン。もうすぐ来るワン」
「……動物じゃねぇだろうな?」
「立派な人だワン」
……人である事は確かなようだが、ソイツがジジイやババアの可能性が有り得そうだな。
「お待たせしました~♪」
後ろからその人の声が聞こえる。
どこかで聞いた事がある声だな……。
その声の主を確かめるべく、振り向くとジャージ姿のあの人がいた。
「私のチームって随分愉快なんですね。楽しみです♪」
「……何で如月会長が?」
そう、生徒会長如月遊唯その人だった。
本来なら生徒会チームで参戦するはずの人が何で俺達のチームに?
「あ、野館くんお久しぶりです」
「お久しぶりです……って、そうじゃなくて!何で生徒会の人間であるあなたがこっちにいるんですか?」
「そこの副会長が私の許可無しにあなた達に試合を申し込んだらしいのでここは一つ会長として副会長をボコボコに叩きのめそうかと思いまして」
如月会長、リアルファイトはしませんよ?
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