1543人が本棚に入れています
本棚に追加
「その基準ってのは何ですか?」
「何度も言わせんなよ姉さん。姉さんに似合いそうな男かつノリが良い男だぜ」
「そうですか、愛希の基準ってすぐに変わりますから覚えるの面倒なのですよ」
「ひっでぇ姉さんだぜ。そんなんだから雷香(らいか)姉さんに色々負けるんだぜ」
ブチン
……今、何か切れたような音がしたが?
音の方へ向くと、如月会長がドス黒いオーラを含ませた笑顔を見せ、
「愛希、その減らず口を直す為にまずは四肢を切り落としましょうか?」
……とんでもない事を言い出した。
「え、遠慮しまぁす……」
愛希ちゃんはそれに怖じ気づいて、さっきまでの態度とは一変して大人しくなった。
……会長の清楚なイメージが丸潰れしたな。
「おい誠吾に会長さん、そろそろ始まるぜ?」
俺達が会話している間に副会長の怒りが収まっていたようだ。
しかし、まだ完全には収まっていないのかまたバカにすればキレそうだった。
「それじゃ始めるけど、ボール権はそちらにあげるわ」
「美並ちゃんありがとう♪はい、愛希」
会長が神酒さんからボールを貰い、それを愛希ちゃんに手渡す。
「それでは……試合開始!」
真剣勝負の幕が開けられた。
最初のコメントを投稿しよう!