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試合は仕切り直され、今度は二人を内野からのスタートにした。
「……で?何だこれは?」
「先輩に同じくだぜ」
水留と愛希ちゃん、それぞれ利き手にはボクシンググローブが嵌められている。
片方だけ嵌めているとなんかシュールだな。
「見ての通りボクシンググローブですね」
「だな」
「だね」
「ワン」
雅さん、俺、キリカ、ワン子の順に答える。
そう答えると水留は不満そうな表情をしている。
「そんなもん見りゃ解る。何でこんなもん嵌められてんのかを聞きたいんだ」
「二人の剛速球で怪我は確実なのでそれを封じるように頼まれました。言うなればハンデという奴です」
「……話から察するに、俺達のせいで下らない試合になるから俺達は利き手の反対だけ使えと?」
「結論からすればそうなりますね」
「はぁ!?それじゃあの野球部with生徒会をボコボコに出来ねぇじゃねぇか!」
逆だ水留、生徒会with野球部だ。
「そうだぜ!姉さんがボコボコにしてやれって言うから来たのに!これじゃ俺は何の為に来たんだよ!」
愛希ちゃんは人数調整です。
あと妹を連れて来る言い訳がおかしいのですが、会長。
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