ぜろ、ぶっと部の日常

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「お前ら、僕に告白なんて一億と数千年は早いよ?僕には愛しのせーちゃんがいるんだ。ねっ、せーちゃん?」 腕に抱き着いていたのを今度は俺の身体に抱き着く。 笑顔の彼女はスリスリと頬を擦る。 柔らかい、とても柔らかい感触が俺を襲う。 「なっ!?」 「そ、その男のどこが良いんですか!?」 それを聞いた瞬間、キリカの顔が豹変する。 「黙れ、死にたいか?僕のせーちゃんを侮辱するとは良い度胸だね。殺してやるよ」 キリカはポケットから仕込みナイフを何本か取り出す。 それを出して相手に向けて投げる。 スッ 「ヒィッ……!」 僅か数センチ横を掠り、ナイフはそのまま飛んでいく。 ……これはヤバい。 マジでヤバい。 「キリカ――」 「せーちゃん、もう少ししたら殺せるからもうちょっと待っててね♪」 ……ダメだ、話が通じてない。 止めようにも止められない。 「う、うわぁぁああああああああああ!!」 告白した男共は一目散に屋上から逃げていく。 それを見て俺は内心ホッとする。 しかし、 「チッ、仕留め損ねたか……まぁ、せーちゃんへの愛は通じたからいっか」 このヤンデレは悔しがっていた。
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