に、せーちゃんコイツら誰?

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爆発した副会長を眺めていると、キリカとワン子が寄ってきた。 「せーちゃんせーちゃん」 「ん、どうしたんだ二人共?」 「この勝負、つづみと会長の妹だけで充分じゃないかワン?」 「あー、確かにそうだな……」 「という訳でせーちゃん、私達は端っこで動物と触れ合っていようよ!」 動物と触れ合いか……。 一度、水留や愛希ちゃん、副会長の辺りを見る。 「見ろ!テメェのせいで佐々木はボールを見ただけで震えてるじゃねえか!どうしてくれんだよ!」 「んな事言われても……なぁ、愛希ちゃん?」 「そうだぜ、岡嶋先輩が悪いんじゃねえぜ。むしろキャッチしなかったその人が悪いんだぜ」 「あんな剛速球誰がキャッチ出来んだよ!?ふざけんなよ!」 「ふざけるなって、女の子相手にムキになんなよ副会長さん」 「黙れよ!三つ下のガキに言われたくねぇよ!」 「カッチーン!今俺の事侮辱したな!?許さねぇぜ!岡嶋先輩、コイツら倒すぜ!」 「おぉう!可愛い後輩の為にやってやるよ!」 「上等だこの野郎!」 会話はそこで終わり、お互い人間離れした剛速球の投げあいをし始めた。 ……うん、動物との触れ合いだな。 俺はキリカやワン子に賛成した。
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