に、せーちゃんコイツら誰?

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「次が来栖!」 「来栖でござる。この中で最年長なんでござるよ。よろしくでござる」 来栖というリスザルは『ござる』が口癖なようだ。 そして、最年長。 「次はロック!」 「…………」 ロックと呼ばれたニワトリはペコリと挨拶しただけで何も喋らなかった。 何なんだこのニワトリ? 「ロックはな、何でか知らんけど喋らへんねん。気にせんとってな」 「成る程、分かった」 「お次がカイザー!」 「私はカイザー。よろしく頼む」 黒い馬、カイザーはこの中で一番凛々しかった。 西洋の騎士、そんなイメージを彷彿とさせた。 ……馬の癖に。 「最後はルコット!」 「ルーがルコットなのだ!よろしくなのだ!」 ルコットというカンガルーはニコニコと笑いながら握手を求めてきた。 俺はそれに応じて握手する。 「結構個性的な奴らだな。俺は野館誠吾、よろしくな」 最後に俺が自己紹介すると、動物達が一斉に反応した。 「野館誠吾、だと……?」 「そんなバカな……」 「いや、有り得るで。キリカ姉さんがここまで男と会話すんのってなかなかおらんし」 「なら確定なのだ?」 「いや、確定するには早過ぎる。キリカ殿との関係を聞こう」
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