に、せーちゃんコイツら誰?

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何だ? 何を奴らはヒソヒソと話しているんだ? それも真剣な表情で。 まさか、キリカが余計な事を言ったのか? 「おいキリカ、お前何か妙な事言ったりしたか?」 「別に?僕は何も言ってないよ」 キリカの表情を見るとしらばっくれてはいないようだ。 と、なると一体……? やがて話し合いが終わったらしくみんながこちらに集まってきた。 「野館誠吾、貴公はキリカ殿と付き合っているのだよな?」 …………あ? 俺が、キリカと、付き合ってる? そんなバカな話誰が――。 …………いたわ、そんな捏ち上げを言うバカが。 「おいこらキリカ、テメェ何勝手な事を言ってんだ?」 「違う違う!僕はせーちゃんとは結婚をしたいなぁって言っただけで付き合ってるなんて一言も言ってないよ!」 「何気にそれらしい事言ってるじゃねぇか!」 「でも神に誓って言ってないから!てかカイザー、それ誰から聞いた話!?」 「ワン子殿だ」 ………………。 成る程、アイツも確かに捏ち上げを言いそうな奴だ。 さて、あの野郎は、と……。
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