1543人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の心を見透かしたかのようにキリカは告げる。
「あの子達は僕の異能、『煌峯の微笑み(ファイン)』で喋れるようになった動物なんだよ」
キリカらしくない、優しげな瞳で動物達を見詰める。
それはまるで母親が子供を可愛がるような瞳だった。
「この子達はね、僕の大切な家族なんだ」
家族……。
クイッとワン子が引っ張り、耳元で囁く。
「キリカの家は親がいつも仕事で海外にいるんだワン。だからコイツらが今のキリカを支えているんだワン」
成る程、そうだったのか。
それは聞いちゃいけない事だったかもしれんな。
「悪い、キリカ。なんか聞いちゃいけない事まで聞いて」
「ううん、気にしなくて良いよ!それよりみんな、ちゃんとせーちゃんに自己紹介して!まずは大和から!」
大和と呼ばれた柴犬は俺の目の前でお座りをした。
「初めまして、俺は大和。よろしく」
コイツが大和か。
特徴という特徴がないのが特徴だな。
「続いて武蔵!」
「初めましてやな、アタシは武蔵。よろしく頼むわ。あー、小屋に帰って寝たいわー」
武蔵と呼ばれた犬はグデーッと横になりながら自己紹介した。
関西弁で怠け者な所が特徴だな。

最初のコメントを投稿しよう!