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あたしは健太くんからのメールを待つ自分に気付かずにはいられなかった。
大好きな歌手の有名な歌が頭をループする。
なんでだろう…
最初は分からなかった。
でもあたしは、健太くんの名前がサブウィンドウに表示されたら心臓が跳ね上がって、すぐ返信したいと思うようになった。
でも重いと思われたらイヤだから、またメールしてほしいから五分待って送信ボタンを押す。
もし早く返信がきたりしたら、嬉しくて携帯をぎゅっと握りしめる。
あたしは、健太くんが大好きになっていた。
小学校や中学校の友人たちからは好きになると態度に出ると言われているため、自分の気持ちに気付いてからはもっと慎重になった。
でも通話では、素直になる自分がいて健太くんは私の気持ちに気付いてるんじゃないかと思い、思っていることと反対のことを言ったりした。
あたしは、どうしようもなく不器用だった。
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