第一章 義清、信濃の地に立つ。

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1551年 秋 あの軍議から数ヶ月後、村上家はある危機に晒されていた。 「義清様。」 義清の小姓が呼ぶ。すると義清は 「どうした?」 と聞いた。すると 「金庫の金が無くなりましたで候。」 義清は目をキョトンとさせた。 「へ?」 「金が無いのです。義清様。」 「どうするんだよ……。」
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