8月

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生温い空を見上げる。 日が射してるような、 雨が降るような… どっちつかずの天気だ。 眼下には、ちらりちらりと 向日葵が視界を泳いでいる。 視点を正面に戻す。 右手に着けた腕時計で、 現在時刻を確認する。 時刻は午前11時過ぎ。 今朝、洗濯物を干した。 ということを思い出し、 もう一度空を見上げる。 …相変わらずだ。 左右を向日葵畑で囲まれた 舗装されていない農道に、 ゆっくりとしゃがみ込む。 何となく地面に手を乗せる。 日差しを浴びた道は、 すぐに手を熱で包む。 これだけ熱いと、 意識も薄れる。 うつむいたまま立ち上がる。 …洗濯物を取り込もう。
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