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生温い空を見上げる。
日が射してるような、
雨が降るような…
どっちつかずの天気だ。
眼下には、ちらりちらりと
向日葵が視界を泳いでいる。
視点を正面に戻す。
右手に着けた腕時計で、
現在時刻を確認する。
時刻は午前11時過ぎ。
今朝、洗濯物を干した。
ということを思い出し、
もう一度空を見上げる。
…相変わらずだ。
左右を向日葵畑で囲まれた
舗装されていない農道に、
ゆっくりとしゃがみ込む。
何となく地面に手を乗せる。
日差しを浴びた道は、
すぐに手を熱で包む。
これだけ熱いと、
意識も薄れる。
うつむいたまま立ち上がる。
…洗濯物を取り込もう。
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