8月

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気付けば時刻は11時過ぎ。 壁に掛けたデジタル時計の表示を、薄ぼんやりと眺める。 蒸し暑い室内に嫌気がさし、 ベッドの脇にある窓を開ける。 家の二階、自室からの眺めは 黄色一色だ。 そんな黄色い海の中、 一つの黒い点が目を惹く。 その黒い点は、黄色い海に消えたかと思うと、すぐに上がってきた。 何だか気になって仕方がない。 夏休み中で暇なあまり、 些細なことが興味深い。 予定では、今日は宿題をするつもりだったが、変更して向日葵畑を散策することにする。 ベッドから降り、部屋を出る。 何やら、胃を刺激する 良い臭いが漂ってくる。 カレーかな。 昼ご飯を食べに一階に降りる。
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