第一幕

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食うものが無くなり、ぶっ倒れてたならまだわかる。 しかし、何故女が刀をもっている? 「その女は、何処にいる?」 「蔵に縛って閉じ込めてます。」 「わかった。直ぐに行く。」 俺はそう言うと、髪を縛り足早に蔵に向かった。 蔵に入ると手を縛られたまま大人しく俯いている女が座っていた。 女は俺の姿に気づくと、力強い目で俺を睨んできた。 17歳くらいの歳で、まだ子供らしさがあるなか、俺は女の瞳に吸い込まれそうになった。 「お前、何故刀を持っていた?」 「あんたには関係ない。」 「関係なくはねえ。俺らの門の前に刀持ってぶっ倒れてたんだからな。」 俺がそう言うと、女は眉を寄せた。 「…………ち。」 「あっ?」 「父の仇を討ちたくて、刀を持っていた。」
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