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四月前の穏やかな日々 植物の呼吸を聞いていた私
希望の息の根を止め泣いたのは 鼓動を忘れていた私
周りじゃなく 自分の涙に流されていた最後の日
私だった私が逸れていた
失った心の欠片を
やっと取り戻したまでは良かったけど
継ぎ接ぎのままで 今でさえ時々痛むよ
もう一度戻る事が出来たら 全てが壊れてしまう前へと思えど
あの日から変わってきた自分までをも 否定はしたくない
完璧なモノほど 散らばった時に元通りにするのが難しくても
ずっと望んで離さなかったのに
自分が消えた途端に 浚われていった…
往きたいと新たに願ったのは もう一つの誰も届かない高い場所
だけどそれじゃ皆の顔も見えないほどに霞むから
私は此処にいると決めた
始めからのただ一つの願いへと 再び
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