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教室内を見渡しても、見慣れた顔は見つからなかった。
また一から友達作りだ。
正直、人に話しかけたりするのが苦手な私には、この状況はつらいものだった。
仲良くできそうな人は…
ぐるーっと見回していると、後ろから視線を感じた。
「ねぇ、それって本物?」
後ろから聞こえた声は、あたしに向けられたもののようだ。
おそるおそる振り向くと、明るい髪色に、ぱっちりとした目の女の子…が私の顔を指差してじっと見ていた。
「あ…あたしのこと?」
その子の顔の近さが気になったけど、見れば見るほどキレイな顔をしている。
「うん。そのメガネ。本物?」
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