10/17
前へ
/47ページ
次へ
教室内を見渡しても、見慣れた顔は見つからなかった。 また一から友達作りだ。 正直、人に話しかけたりするのが苦手な私には、この状況はつらいものだった。 仲良くできそうな人は… ぐるーっと見回していると、後ろから視線を感じた。 「ねぇ、それって本物?」 後ろから聞こえた声は、あたしに向けられたもののようだ。 おそるおそる振り向くと、明るい髪色に、ぱっちりとした目の女の子…が私の顔を指差してじっと見ていた。 「あ…あたしのこと?」 その子の顔の近さが気になったけど、見れば見るほどキレイな顔をしている。 「うん。そのメガネ。本物?」
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加