16/17
前へ
/47ページ
次へ
「どした?実々子チャン。」 立ち止まったあたしと手をつないだまま、蓮が振り返る。 「あの…ひとつ確認したいことが…」 何かとても不安になって、あたしは蓮に聞かずにはいられなかった。 「蓮…制服が…違うけど…ま…間違えちゃったの?」 今更?という風に肩をすくめる蓮。 「やっぱさぁ、気づいてなかったんだ?」 やれやれ、とあたしの肩に手を置くと、 「渡辺蓮チャンはオトコですよ?」 キレイな上目遣いで、蓮は言った。
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加