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「どした?実々子チャン。」
立ち止まったあたしと手をつないだまま、蓮が振り返る。
「あの…ひとつ確認したいことが…」
何かとても不安になって、あたしは蓮に聞かずにはいられなかった。
「蓮…制服が…違うけど…ま…間違えちゃったの?」
今更?という風に肩をすくめる蓮。
「やっぱさぁ、気づいてなかったんだ?」
やれやれ、とあたしの肩に手を置くと、
「渡辺蓮チャンはオトコですよ?」
キレイな上目遣いで、蓮は言った。
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