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「あわわ…」 高校2年になりたての今日。 下駄箱に張り出されたクラス発表の紙を前に、 あたし、結城実々子-ユウキミミコ-は立ち尽くしていた。 「明里-アカリ-ちゃんとクラス別れた…」 今日は始業式だ。 朝から憂鬱だったけど。 唯一仲良しの友達と別のクラスなんて… どうやら憂鬱な日々は続いていきそうな予感だ。 「うぅ…」 がっくりと肩を落とし、新しい教室へと向かう。 足取りは、いつになく、重い。
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