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「ミミコーッ!!」 人混みをかき分け、明里ちゃんが近寄ってきた。 他の生徒に押されながら、ようやくあたしの側までくると 「ふー…ミミコ探すのに苦労したよぉ」 パッチリとした目で、軽く睨んで頬を膨らませた。 「ごめん!明里ちゃんどこにいたのか分かんなかったよ」 「ちょっとぉ!それってどういう意味?」 ずいっと一歩踏み出してしかめっ面をする明里ちゃんは、あたしより少し…背が低い。 あたしはそんな明里ちゃんを可愛く思うし、 からかうつもりはないのだけど、 本人はすごく背の低さを気にしてるみたいだ。
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