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ざわついていた廊下とは違い、
教室内は、幾つかの固まりになって話し込んでいる生徒の話し声がする程度で、割と静かだった。
とりあえず、自分の席を探す。
あいうえお順だから、だいたい予想はつくけれど…
教室の、左端から順に見ていくと、後ろから2番目に“結城実々子”の名前を見つけた。
鞄を机に置いて、これから一年間見る景色を見渡すと、
なにか違和感を感じた。
“彼”が居ない。
(違うクラスなのかも!)
だいぶホッとして、ほんの少し残念な気がした。
明里ちゃんは知り合いみたいだったけど、私はどうも、オーラが怖い人が苦手だ。
誰でも苦手かもしれないけど…
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