×ウェイステッド・バット・ウォンテッド×

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義「そ…。そうだよ! 悪ィかよ! オレは…。 オレは何も殺さねぇんだ!!」 一「………」 義「…オレが作られてすぐにソウル・ソサエティはモッド・ソウルの破棄命令を出したんだ…。 そして作られた次の日にはもうオレには死ぬ日付が決まってた!」 一「∑!?………」 義「オレはあの丸薬の中で毎日怯えてたよ。 まわりの仲間が1日ごとに減っていくのを見ながら。 運良く他の丸薬に紛れて倉庫から抜け出せた後もいつか見つかって破棄されるんじゃないかとビクビクしてた。 …ビクビクしてる最中ずっと考えてた…。 命なんて他人が勝手に奪っていいモンじゃねぇんだ、って…。 こうして生まれてきたんだよ! 自由に生きて自由に死ぬ権利ぐらいあるハズじゃねぇか!! 虫だろーが人間だろーが…。 オレたちだって…。 同じだ…。 だからオレは殺さねぇ…。 何も…。 殺さねぇんだ…!」 一「………」 キ「おーやおや。 やーっと見つけたと思ったらボロボロじゃないスか。 こりゃ用意した道具。 ほとんどムダになっちゃったっスねぇ…」
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