×キャント・スマイル・ドント・ブレイム×

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織姫の部屋 たつきは織姫の家に遊びに来てて一護の話をしていた。 た「初めて会ったのは4つの時。 あたしの行ってた道場で。 ウソみたいにハデな髪の色して。 ウソみたいにきれいなお母さんと可愛い双子の妹に手ェ引かれて。 ウソみたいにニコニコしながらあいつは来た。 ヒョロヒョロでヘラヘラしててスッゲー弱そうでさ。 やっぱりスッゲー弱かったんだよね。 負けると泣くし。 ていうかさ。 ソコの道場であいつ最初に泣かしたのあたしなんだわ。 上段で一発! 10秒かかんなかったね! あん時は」 織「………」 たつきの話を織姫は黙って聞いている。 た「でもさ。 あいつ泣いてても迎えに来たお母さんと妹のカオ見るとすーぐにニコニコになんの。 あたしそれが大っきらいでさ。 男が負けたくせにヘラヘラしてんじゃねえ!って。 そんなこと思いながらその笑顔見てた。 ホントに甘ったれでお母さんと妹にべったりで…。 …でも、…すっごい楽しそうなんだ…。 楽しそうに笑うの…。 それが…。 …最初―――……」
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