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その日は雨で、その前の日も雨で、そのまた前の日も雨で…。
おかげで川の水はけっこう増水してて。
それなのにその女の子は傘もささずにフラフラと。
今にも飛び込みそうなカンジで川べりに立ってて。
そして。
一
当時の俺はまだ生きてる人間と死んでる人間の見分けがつかなくて。
一
母
ダッと走りだす一護。
母
最初はおふくろを守りたいと思った。
妹が生まれて守る対象がふえた。
守るために道場に通い続けた。
少しずつ強くなった。
もっともっとたくさんのものを―――…。
守りたいと思うようになった――…。
母《だめ!
一護!!》
一
なんと母が一護を庇うようにして血まみれで倒れていた。
一
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