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夏「もーー。
いいかげん泣くのやめなよォ!
アンタいいかげんこの日になると毎年泣くのやめなよね!
あたしらもう今年で11だよ?
いいオトナじゃん!」
遊「うん…。
わかってる…。
わかってるんだけどね…。
…ふええ~~~~…」
夏「ちぇっ。
わかってないって言うんだよそーゆうのはァ。
……………」
ぴーひょろー。
夏「ホラ!
立ってユズ!
ヒゲが集合のフエ吹いてるよ!
行かなきゃ!」
遊「うん…」
夏「…?
あの子なんなトコで何してんだろ?」
遊「え?
どれ?」
夏(…遊子には見えてない…。
…じゃあユウレイかあの子…)
「ちょいまってて」
遊「えっ?
夏梨ちゃん?」
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
夏「あんたそんなガケのぞき込んで何してんの?
何か思い残したコトあんならさァ。
坂の下に住職さん住んでるからソコ行きな」
女「あなた…。
…わたしが見えるのね?」
夏「そ。
あたし見えるヒト。
あんまし人に言うなよォ。
恥ずかしいから」
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